昔着ていたお気に入りの洋服や大切な方の形見の服。想い出が詰まっていて捨てられないけれど、使えなくなってしまったものはありませんか？ スプラウトでは、既製の生地はもちろん、お客さまのお手元にある、さまざまな生地での張替えも手掛けています。ここでは、その一例をご紹介します。
今回ご依頼をいただいたのは、60代の男性。亡くなられたお義母さまが愛用されていた椅子の座面を、お義母さまの形見の着物で張りたいとのご依頼でした。着物と椅子をお持ち込みいただき、生前のお義母さまとの想い出もお聞きしながら、どんな風に張替えをされたいか、生地のどの部分を使いたいかなど、ご希望をお伺いします。
張替えの方向性が決まったら、椅子と生地をお預かりして、準備作業に入ります。生地は裁断・縫製を、椅子も座面と本体を分解し、座板に新しいクッション材を取り付けます。
椅子本体の木部も、ていねいにやすりがけをして、艶を出します。大切な想い出の素材を、専門のスタッフたちが心を込めて加工していきます。
準備がととのった座面に生地を張っていきます。座面にヨレやシワが出ないよう、しっかりと張っていきます。シート用の生地とは違い、力加減が難しい部分ですが、熟練の技で美しく仕上げていきます。
また、裏面には通常はフェルトを貼りますが、今回は着物の裏地を使用。もともとの着物の雰囲気を残すための、ひと工夫です。
お客さまが、椅子のお引き取りのためにご来店くださいました（※配送も可能です）。その場で、残った生地で花瓶敷もお作りさせていただきました。
生まれ変わった椅子を見て、とても喜ばれているご様子が、お客さまの表情から伝わってきました。新たな姿になった椅子と着物が、お客さまの元へ戻っていきます。
張替えについてのご相談は、
まずはお気軽にお問い合わせください。
お母さまの着物をお気に入りの座布に張れないかご相談いただき、今回はカバーに製作させて頂きました。 刺繍柄をなるべく出すように配置にもこだわっております。
履き古したお気に入りのジーパンをサーフボードのケースにリメイクさせていただきました。ポケットやベルト通しの部分をあえて残して、遊び心をプラス。スプラウトでは、デニムのような厚手の生地も、しっかりと縫うことができます。
亡くなられた義理のお母さまの形見である着物を使って、椅子の張替えをさせていただきました。着物の雰囲気を残せるよう、柄の切り取り方にも配慮し、裏地も座面の裏に張っています。
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